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SoEとサービス化をキーワードにNHSはプラットフォーマーへと進化する
代表取締役社長
堀 洋之
PROFILE
1988年入社。産業流通系のシステム開発を振り出しに、金融ソリューション、NHS独自のソリューションとして統合帳票基盤ソリューション(Paples)、国産ERPソリューション(GRANDIT)、医薬系ソリューション(PharMart)などの事業を立ち上げた。2018年度からは新卒採用にも関わり、多くの学生と接してきた。2021年6月より代表取締役社長に就任。自分の頭で考え自分の言葉で語れる人間たれ、が持論。そのためにも「時間のある学生時代に、できるだけ多くの経験をし、良書に触れ学んで欲しい」と話す。
お客様視点を意識した全体最適を図るシステムへ
NHSは、システムの上流から下流までワンストップで提供するシステムインテグレータとして、多くのお客様の業務をシステム化し、技術を蓄積してきました。ITの利用が進化するにつれ、お客様も自社内の業務を効率化するためのシステムだけでなく、ビジネスそのものを最適化、そして発展へとつながるシステムを望まれるようになりました。そのためNHSも、お客様のビジネス環境全体を最適化できる仕組みを考案し、これをビジネスプラットフォームとしてシステム化することを視野に入れる必要が出てきました。これからは、従来の枠組みに捉われることなく、お客様のビジネス環境を網羅的にサポートできるプラットフォームを提供するソリューションベンダーを目指します。
その上で重要なキーワードがSoE(※)とサービス化です。
※SoEとは、Systems of Engagementの略称。
従来のようにERP、基幹系システムのようなお客様の社内業務の効率化だけを担うシステムの構築にとどまらず、お客様のビジネス相手となる取引先および顧客との関係性を最適化し、顧客ビジネスそのものに寄与できるシステムを、必要な時に必要なだけ使えるサービス型システムとして構築し、ご提供していく。いわば、お客様の視点を強く意識した全体最適を実現するシステムを構築するプラットフォーマーが、NHSの目指す姿です。
新領域に挑むのはNHSのDNA
これまでNHSは、NHSにしかできない価値・サービスを数多く創り上げ、多くのお客様に提供してきました。独自の統合帳票基盤ソリューション『Paples』(パピレス)をはじめ、医薬系ソリューション『PharMart』(ファルマート)、タブレットを活用した受付発券システム『Serialna』(シリアルナ)など、オリジナル技術によって新たな市場を開拓してきました。新領域への挑戦はいわばNHSのDNAであり、プラットフォームサービサーとしても、このたび自社開発製品である『DocYou』(ドックユー)を立ち上げました。これはクラウドサービス型電子取引サービスで、基幹システムとも連携しつつ、お客様が多くの取引先とやり取りする契約書他全ての取引書類の電子化、オンライン連携を可能にするドキュメント連携プラットフォームです。また、これを支えるセキュリティ、クラウドなどの技術資産も豊富に蓄積しており、何より技術者、人材の宝庫であるのがNHSの強みです。それぞれが専門領域を究めながら、周辺の技術領域にも造詣の深いプロフェッショナルが揃っており、日々切磋琢磨しながら成長しています。
求める人材は公に資する意欲を持つリアリスト
求める人材像は、一言で表現すればリアリストです。社会や世の中に貢献しようという意欲にあふれ、自分なりのしっかりした考えを持ちつつも、環境や状況の変化に応じて現実を直視し対応できる人材です。人間社会には、形式的論理的な思考で解決できることはほとんどないといってもいいほどです。学生の皆さんも過去を振り返ってみれば、つねに合理的に行動できていたわけではないでしょう。「1+1=2」とは限らないのが人間であり、人間社会です。
ITが今後いかに技術革新を加速させるにしても、人間社会を発展させるための道具であることに変わりはありません。知識や経験はもちろんですが、人間社会の実相や人間とはどういった存在なのかを、理解できる土台となる素養を身につけることはとても重要です。そのためには多くの良書、とりわけ過去の経験知の蓄積である歴史書に親しむなど、多くのことを学ぶ姿勢も忘れないでほしいと思っています。